株式会社アンドメンタル

アンドメンタル、主に在中国企業向けメンタルヘルス検診や社員研修、セミナーを行っております。

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〒852-8501 長崎県長崎市坂本1-7-1
長崎大学病院 精神神経科教室内

Dr.小澤の上海メンタルクライシス Q&A

第3回 主婦のパニック障害

【Q1】

上海在住1児の母です。
1年前パニック障害と診断され現在治療中です。
主婦には休みがありません。
今後上手に病気と付き合っていくうえで、家事や育児はどうしていったらよいでしょうか?

【 A 】

家事や育児を自分以外の人に任せられないのは切実な問題です。日本での場合、
私は、主婦の方が比較的中等度のうつ病やパニック障害と診断された時には、積
極的に入院を勧めるようにしています。可能であれば日本に早めに戻って入院、
あるいはご実家で休養することが必要かもしれません。
また、上海では比較的安価で阿姨さん “家政婦” を雇うことができますので、ぜひ活用し
てみてください。ただここで1番問題となるのは、多くの日本の主婦の方が「家のことを他
人に見せたくない」あるいは「子どもの世話や料理ぐらい自分でやらなければ主婦失格」と
気にして、家政婦を雇うことに罪悪感を持つ方がおられることです。こういう時こそ、家族
に自分のネガティブな部分を打ち明けることが転機となり、家族機能を試す良いチャンスに
もなります。「家族」は1人では乗り越えられない不幸を乗り越えるためにあるのです。弱
さを絆にすることも大切ではないでしょうか。

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第2回 うつの再発

【Q1】

数年前うつ病と診断されました。
今は良好な経過をたどっていますが、常に「再発するのではないか?」という心配
がつきまとっています。
そうならないためには、どのような心がけが必要なのでしょうか?

【 A 】

うつ病には心因がパートナーやペットの死、失恋や挫折、左遷といった、ある強烈なストレスが存在し、
エピソードとの関連が明確でそれが契機として急速にうつ状態にいたるようなケースの他に、自身が物事
に対して前向きでなかったり、特に大きな誘因がなくてうつ病になるケースがあります。
前者のように急性で要因が明確なうつ病は、﹁休養﹂と適切な﹁薬物療法﹂と周囲のサポートで、約7割
の人がいったんは治るといわれています。
ただ、治ったと思い込んだ人は薬も飲まないし健康管理にあまり配慮しなくなります。そうなると治った
はずでも2年以内に約5割の人は再発するといわれています。
また後者の場合、慢性になりやすく通年に渡ってうつ状態が遷延化することがあり「本当にうつ病なの
か?」と悩まれて私のクリニックに来られる方もいらっしゃいます。

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第1回 夫のうつ

【Q1】

最近、夫に「うつ」と思われる症状がありますが、本人がなかなか受診したがりません。
どうしたらよいでしょうか?

【 A 】

風邪の諸症状と同じですが、「うつ病」も本人が辛くて困らないと受診しないという実態があります。
特に働き盛り世代の男性は、うつ病を我慢してよけいにこじらせる傾向があるのです。
家族ぐるみで受診を後押しするためには、まず、普段から何でも話し合える夫婦関係を築いておくことが大切です。

・食欲がなくなった
・口数が減った
・眠れていないようだ

という夫の症状に気づいたら、むやみに励ましたり叱ったりせず、「疲れが抜けない状態がずっと続いていて心配」
「貴方には元気でいてほしい」などという気持ちを伝えて、受診を勧めてみてください。
また、受診を促す手だてとして、友人や親身になってくれる第3者に介入してもらうことも検討し、出来るだけ早い段階
で受診されるのが望ましいといえます。
また、奥さまだけでも相談されることもお勧めしています。
すると、具体的な背景も見えてきますし、対処方法の選択肢も増えてきます。

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